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Ingress vs. Pokemon Go. Source: imgur.com/fWcgSnV

Pokémon Goは日本製のゲームではない? 開発元のNiantic LabsはGoogle子会社

Posted 1 years ago

先週末から米国内でリリース開始となったもスマートフォンゲームアプリ「Pokémon Go」が米国内で大ヒットとなるなかで、このゲームの開発元となるNiantic Labsに注目が集まるところとなっている。

この史上空前の大ヒットとなる可能性が強まっているゲームアプリを開発したNiantic Labsは、2010年にGoogleの社内ベンチャーとしてサンフランシスコで創業した仮想現実関連ソフトの開発ベンチャーとなる。

Niantic Labsは、Pokémon Goと同じ仮想現実を活用したゲームを2012年にリリースしたが、最初の仮想現実対応ゲームは好評を得るまでには至らず、失敗作に終わっていた。

その後、Niantic Labsは、最近になり、改めて任天堂と提携することで、失敗作に終わった仮想現実ゲームを大ヒットゲーム「Pokémon」の世界観の中で再現する作業に着手して出来上がったのが今回のPokémon Goとなる。

今のところ任天堂は、年内にもPokémon Goを日本国内でもリリースすることを計画している。

Pokémon Goの米国内での大ヒットを受けて任天堂の株価も急騰となっているが、市場では、Pokémon Goの大ヒットはゲーム機の既存の枠組みを崩してしまうという観点においては、ゲーム機メーカーとしての任天堂の既得権益を破壊してしまうといった見方も生じてきている。

そのような中、市場での次なる関心は、任天堂よりもむしろNiantic Labsの方に向けられつつある。


Update (Sat Jul 16 06:21:22 JST 2016): この記事に関して、次のようなコメントが寄せられた。

失敗?Ingressのことをおっしゃってますか?明日、お台場に万単位のプレイヤーが集います。日本各地で公式イベントを行おうと各地観光協会が躍起になってます。ポケモンは、このingressをベースにしたゲームです。そのゲームが失敗?発信される人間なのであれば、ちゃんと物事をご判断いただきたいところです

このコメントは、ゲーマーによる非常に正直な感想であるという点においてIngressが置かれている状況を的確に表している。まず、結論から言うと米国のゲーム業界(また一般ゲーマー)においては、既にIngressは大失敗(単なる失敗作ではなく大失敗)とみなされている。

Ingressは、Nianticが6年超もの歳月をかけて開発を行った仮想現実と現実のマップを応用したGoogleらしい意欲作となるが、(少なくとも米国では)ほとんど脚光を集めることはできなかったからとなる。

これが、よくある2~3人の少数の個人チームによるゲームアプリであれば、十分に挽回することは可能となるが、Ingressの場合は、かなりの予算と人員が投入されていただけに、Ingressが米国内ではほとんど脚光を集めることができなかったことは、Nianticに本来であれば挽回できない大損失を与える結果となった。

ここで気付くことは、上のコメントの内容との大きな格差となる。お台場に万単位のプレイヤーが集めることができる程のアプリが大失敗というのは、おかしいのではないかと誰もが考えるだろう。

しかし、実際のところ、お台場に万単位のプレイヤーが集まるということ自体が、Ingressが大失敗となった原因ともなっている。

まず、一箇所に万単位(数千人でもいい)のプレイヤーが集まることで成立するゲームというのは、(正にコメントにある通りに)日本の各地の観光協会が村おこしのイベントとして企画する分においては格好の素材となるかもしれないが、こうしたゲームは公共交通機関が発達している日本だからこそ企画が可能なものであり、自動車社会の米国では、イベントの開催地がカリフォルニアのモハベ砂漠とか、よほど広大な駐車場スペースが確保されなければ行うことは不可能となる。また、一箇所に大量に人員を集めるイベントを企画することは、テロの危険性などもあり、週末にフランスのニースで起きた状況などを考えるまでもなく現実的には開催は不可能となる(開催しようとした場合、コンサート会場のように入口に金属探知機などを設置して1人づつボディーチェックするなどの警備体制を敷く必要があり、かなりの費用がかかる)。

反対にイベントを企画せず、自然発生的に、ゲーマーを集めることも、日本のような人口が都市部に集中している社会では可能かもしれないが、ニューヨーク、シカゴといった一部の大都市以外は、街中であっても人通りは閑散としている米国では不可能なこととなる。

これこそが正にIngressが米国では受け入れられなかった原因となっている。

それにそもそもの問題として日本にあっても仮にお台場に万単位のプレイヤーが集めることができたとしてもそれではイベントを企画しているのと同じであり、ゲームアプリの方向性からは外れてしまっている。

今回、そんなIngressがPokemon Goという形で奇跡の大復活を遂げたことは、多くのゲーマーの間では、驚きをもって迎え入れられると同時にコミュニティーサイト最大手のRedditには、こうした状況を皮肉っぽく風刺したいくつかの画像などもアップロードされている。

ただ、Ingressは商業的な成功は収めることはできなかったものの、上のコメント主のように熱狂的なファンは居たのである。これこそが、IngressもPokemon Goも中身はほとんど変わらないのにも関わらず、ほんのちょっとしたシナリオを変更するだけでPokemon Goとして大成功を収めることができた理由なのかもしれない。

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